虫歯や歯周病などのお口トラブルから子どものお口を守るためには、毎日の仕上げ磨きが肝心です。
今回は「子どもの仕上げ磨き」についてお話していきます。
仕上げ磨きはどうして必要?
この理由は大きく分けて3つあります。
- 生えたばかりの歯はエナメル質が柔らかく、酸に弱いため虫歯になりやすい。
- 乳歯と永久歯の生え変わり時期(混合歯列期)は、歯磨きが難しく磨き残しが溜まりやすい。
- お口の隅々まで細かく磨く操作は子どもだけでは難しい
上記の理由から、子どものお口から虫歯を予防するためには保護者による仕上げ磨きが重要となります。
これに対する回答は 「理想は永久歯が生え揃う頃まで」 です。
すべての歯が永久歯に生え変わるタイミングは、個人差はありますが大体14歳前後です。
上記でもお話した通り、混合歯列期はとくに虫歯になりやすい時期なので、できるだけ永久歯が生え揃うまでは仕上げ磨きを継続するようにしましょう。
仕上げ磨きの基本姿勢
保護者が膝を伸ばした状態で脚の間に子どもを寝かせて固定します。
仕上げ磨き中に急に子どもが動くと危険なので、子どもの体を脚の間に挟んで固定することで安全に仕上げ磨きをすることができます。
子どもの顎が上がった状態で仕上げ磨きすると、仕上げ磨き中唾液が喉に流れ込んでむせてしまうことがあるため、子どもに顎を引いてもらいましょう。
歯磨きの方法
あちこち順番を決めずに磨いてしまうと磨き残しの原因に。磨き残しを防ぐため、順番を決めて磨きましょう。
下顎には2つの唾液腺があり、このうちの顎下腺はとくに分泌する唾液量が多いとされています。
下の歯から磨くと唾液腺が刺激されて口の中に唾液が溢れてしまうので、むせやすくなってしまうことも。
スムーズに仕上げ磨きを完了させるため、上の歯スタートの順番がおすすめです。
仕上げ磨きを効率的に行うためには、仕上げ磨き用の歯ブラシは必須です。
- ヘッド(ブラシ部分)がコンパクト
- ネックがスリム
- ハンドル部分が細く持ちやすい設計
- ブラシが柔らかめ
上記のポイントを備えた仕上げ磨き用歯ブラシを使うことで、子どもの小さなお口でも細かく丁寧に磨くことができます。
仕上げ磨きがしやすいようヘッドがコンパクト+長いネック+スリムなハンドルで持ちやすく操作性のいい設計となっています。この機会にぜひお試しください。
仕上げ磨きのポイント
子どもに仕上げ磨きをすると嫌がって中々うまく磨けない…なんて経験はありませんか?
そんな仕上げ磨きのポイントは、子どもに「歯磨き=痛くないもの」と印象づけることにあります。
歯ブラシを持っている手と反対の指で、小帯部分をカバーしましょう。とくに子どもの口腔内はデリケートなので、 歯肉や小帯に歯ブラシが当たると痛みを感じやすく、仕上げ磨きを嫌がるきっかけになること もあります。
また、唇を指で持ち上げてから仕上げ磨きをすることで、 唇で隠れていた歯頸部(歯と歯肉の境目)までしっかり歯ブラシを当てることができます。
毎日の磨き残しが蓄積されるとやがてプラークが硬くなって歯ブラシだけでは除去が難しくなり、初期虫歯の原因になることも。
仕上げ磨きの際は歯頸部にも歯ブラシの毛先が当たるように意識して磨きましょう。
歯ブラシは鉛筆持ちで、小指をそっとほっぺたに置いて固定しましょう。
子どもが仕上げ磨きを嫌がって歯磨き中に動いてしまうと危ないので、 固定指をおくことで安定した歯ブラシの操作がしやすいようになります。
仕上げ磨きのときにリラックスしてもらうために、歯肉などの粘膜面に当たらないよう注意して優しく磨きましょう。歯ブラシも柔らかめのものがおすすめです。
毎日の仕上げ磨きが子どものお口を守る
大事なお子様からお口トラブルを守るためには、保護者による毎日の仕上げ磨きは必須です。
仕上げ磨きの継続は大変なことではありますが、家族みんなで協力して行っていきましょう。
また、仕上げ磨き用歯ブラシを使うことで効率よく全体を磨けてスムーズに仕上げ磨きを終えることができます。
この機会にぜひお試しください。